当院では月に1回のペースで、薬の勉強会を行ってます。今回は、スタッフがどんな薬かをまとめました。
高尿酸血症、痛風治療薬の「フェブリク錠」について
看護師Aさんより
痛風は血液中の尿酸濃度が一定基準を超えることによって、激しい関節の痛みや腫脹を生ずる病気で、尿酸値コントロールができないと腎障害に移行する可能性があります。かつての日本の食生活は野菜、米、魚中心でしたが、食文化の多様化(肉食化)、アルコールの過剰摂取、過大なストレスなどにより、痛風が増加してます。
その治療に、尿酸を腎臓からの排泄を促す「尿酸排泄剤」や尿酸の生成を抑える「尿酸生成阻害剤」があります。フェブリク錠は尿酸生成阻害剤です。
効果は、血中尿酸値を治療目的値まで(6.0㎎/dl)低下させ、長期に維持することが可能です。
特徴は、通常腎機能障害のある方には、肝機能障害、再生不良性貧血など副作用があるため、投薬量を調節する必要がありましたが、軽度~中等度の腎機能低下の場合であれば、一定の容量での服用が可能になったことです。
事務Aさんより
痛風は男性に多い疾患です。
従来の薬に比べ、1日1回の内服で、新しい阻害機序を有し、キサンチンオキシターゼ(キサンチン酸化酵)を阻害します。このキサンチンオキシターゼ阻害剤は著名な尿酸生成量減少と血中尿酸濃度低下をもたらし、痛風を治療します。長期の維持が可能です。
1日1回投与は、服用回数が少なく、飲み忘れることも減り、それに加え、効果が表れるという期待が持てると思いました。
・・・という感想です。皆様のご参考になれば幸いです

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