藤代地区の幼稚園、保育所でノロウイルスと考えられる急性胃腸炎が流行してます。 集団発生に至っており、先々週くらいから、連日、同症状の小さなお子さんが来院してます。 家族間の感染で、子どもだけでなく大人も移ります。
もし吐いてしまった場合は、素手で触らず、必ずビニール手袋で、汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものを使用してください。
それから消化の悪い食事を避けてください。牛乳、ヨーグルトは消化が良い食品に含まれますが、下痢の時はダメです。ミカンなどの柑橘類も避けます。今の季節でしたら、すりおろしりんごは消化がいいです。 来院時、車で揺られてきて、到着後の嘔吐も多く、可哀そうな姿もあります。診察を受けて安心してから、自宅に戻って消化のいいお食事をあげてください。長引く病気ではないので、食事を無理強いするよりは水分をとりつつ、胃腸を整えることを優先してあげてください。
~ノロウイルスについて~ ノロウイルスは乳幼児から高齢者に至る広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こすウイルス。 11月から3月の主に冬季に多発。 再感染もある。 ほとんどが経口感染(口から体内に入り感染する)
特徴 下痢だけではなく、嘔吐が多い →嘔吐の場合、適切に処理・消毒をしないとウイルスが床に残ります。乾燥しホコリと共に空気中に舞い上がり感染が広がっていく。消毒薬に対する抵抗性が強いので注意。
感染から発症までの時間 24~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛。発熱は軽度(37~38℃くらい)。
症状は通常であれば1~2日ほど続いた後、治癒します。また後遺症が残ることもありません。ただし、免疫力の低下した老人や乳幼児では長引くことがあり、激しい嘔吐や下痢による脱水症状に気をつける必要があります。
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