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イナビル吸入新薬
10分間の吸入で薬液を体内に吸収できるお薬が発売されました。みんなで勉強会を行いました。
これまでの粉タイプの吸入は、簡単なのですが、小さいお子様や高齢でむせやすい方に不向きということで開発されたようです。
他のメリットは、診断がついた時点で速やかに吸入できるので、薬局の処方を待たなくて済むことです。
デメリットは吸入時間が長いことでしょうね。


話は変わり、スタッフみんなでハンドマッサージ体験をしました。上質のココナッツオイルにレモングラスのアロマが入ったリフレッシュオイルをたっぷりぬって。
短時間でざっくりでしたが、みんなが笑顔になっていきました!クリニックは笑顔が必要。お互いの癒しにも最適なトリートメントタイムでした。
【2019/10/26 20:37】 | くすり |
痛風治療薬 「フェブリク錠」について
当院では月に1回のペースで、薬の勉強会を行ってます。今回は、スタッフがどんな薬かをまとめました。

高尿酸血症、痛風治療薬の「フェブリク錠」について

看護師Aさんより
 痛風は血液中の尿酸濃度が一定基準を超えることによって、激しい関節の痛みや腫脹を生ずる病気で、尿酸値コントロールができないと腎障害に移行する可能性があります。かつての日本の食生活は野菜、米、魚中心でしたが、食文化の多様化(肉食化)、アルコールの過剰摂取、過大なストレスなどにより、痛風が増加してます。
 その治療に、尿酸を腎臓からの排泄を促す「尿酸排泄剤」や尿酸の生成を抑える「尿酸生成阻害剤」があります。フェブリク錠は尿酸生成阻害剤です。
 効果は、血中尿酸値を治療目的値まで(6.0㎎/dl)低下させ、長期に維持することが可能です。
 特徴は、通常腎機能障害のある方には、肝機能障害、再生不良性貧血など副作用があるため、投薬量を調節する必要がありましたが、軽度~中等度の腎機能低下の場合であれば、一定の容量での服用が可能になったことです。

事務Aさんより 
 痛風は男性に多い疾患です。
 従来の薬に比べ、1日1回の内服で、新しい阻害機序を有し、キサンチンオキシターゼ(キサンチン酸化酵)を阻害します。このキサンチンオキシターゼ阻害剤は著名な尿酸生成量減少と血中尿酸濃度低下をもたらし、痛風を治療します。長期の維持が可能です。
 1日1回投与は、服用回数が少なく、飲み忘れることも減り、それに加え、効果が表れるという期待が持てると思いました。

 ・・・という感想です。皆様のご参考になれば幸いです。 

【2011/05/09 08:12】 | くすり |
風邪薬 : 葛根湯(かっこんとう) ・ 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)について
かぜ症候群に用いる漢方薬のお話です。

「葛根湯(かっこんとう)」
 葛根湯はこんな方に向きます
      風邪の初期 : 頭痛・無汗・悪寒・肩こり
      若くて体力がある人
 

 ・・・「風邪=葛根湯」というほど、まずはじめに手に取るお薬ではないかと思います。
しかしながら、意外と枠が狭いんですね、、、。 葛根湯だけで風邪を治そうとするには、無理があることが多々あります。
  
小青竜湯(しょうせいりゅうとう) 小青竜湯はこんな方に向きます
      風邪の初期 ・ 中期 : 鼻水・鼻閉・くしゃみ・水っぽい鼻水
      若い人からお年寄りまで

 ・・・風邪と気づいたときには、、、意外と小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の方が、適応なんですね!漢方薬は体力の有無でお薬が変わることがあるんですね。 
 
 漢方薬と聞くと、体に優しいというイメージがあると思います。
 漢方薬なら飲みたいと思う方もいらっしゃいます。 どんなお薬が症状に合うのか、、、知識も必要です。
 当院ではこ様々な要望にも可能な範囲でおこたえしておりますので、診察時にご相談ください。               
【2008/03/02 13:23】 | くすり | トラックバック(0) | コメント(0) |
高血圧のくすり 「カルブロック」 の特徴
最近休みがちでしたブログ!
今日はだいぶ前に行った勉強会での内容です。
「カルブロック」 という血圧を下げる降圧剤の説明です。こちらは箇条書きにまとめてあります。

最も新しいカルシウム拮抗薬
血圧を緩除に下げ、1日1回の投与で24時間安定した降圧効果が期待できる
従来のカルシウム拮抗薬のデメリットとして、服用すると脈が上がる副作用があった。カルブロックは脈が上がらないか、1分間に2~3拍下げる。
(降圧薬の投与目的は、血圧を下げて脳血管疾患や心筋梗塞への罹患をを防ぐこと。しかし、昔の薬、特に血圧を急に下げるものを使い続けると、血圧は下げっても、真の目的の脳血管疾患や心筋梗塞を起こしやすくなる可能性が示されてた)
「心拍数」と「脳血管疾患、心筋梗塞などの心血管イベント」には相関関係がある。心拍数が上がれば脳血管疾患など起こしやすい。
その他、活性酸素の除去作用、腎保護作用、抗動脈硬化作用などがある。

以上、平たく言えば、高血圧治療の柱は、脈拍をあげずに血圧だけを下げることが必要とのことです。
「ゾウの時間ネズミの時間(中公新書)」に、心臓寿命(年)の話が載っているそうですが、脈拍回数が生存年数を決めるという内容とのことです。・・・私も以前、「看護師は平均寿命が10年短い。夜勤をしたり、走り回るので心臓に負担がかかるから。」と聞いたことがあるのを思い出しました。確かに、バクバクする回数はデスクワーク以上ですね なるほど~ あともよくありませんね。血管を収縮させますので 
副作用:めまい にお気を付けください。

ここからだ
http://www.cocokarada.jp/medicine/rx/2149043F1020/index.html
おくすり110番
http://www.okusuri110.com/dwm/sen/sen21/sen2149043.html


【2007/09/13 10:41】 | くすり | トラックバック(0) | コメント(0) |
喘息治療薬「オノン」勉強会 & アレルギー講演会「喘息に負けない」に参加して
なかなか梅雨もあけない、どんよりした日が続いてます かれこれ私もブログをあけてました

7月10日当院でスタッフ向け勉強会が開かれました。今回の薬は「オノン」というとてもメジャーなお薬です。
大人の方には気管支喘息、アレルギー性鼻炎に効果があります。子どもは気管支喘息の予防・治療に何年も服用するケースが多く、喘息といえばこのお薬です

オノンはロイコトリエン受容体拮抗薬(抗アレルギー薬)です。
~ロイコトリエンとは~
私も久々に耳にした名称で、???だったので調べてみました。
 ロイコ → ロイコサイト(白血球)
 トリエン→ トリエン構造を持った脂肪酸代謝物
 ※ 白血球からできるトリエン構造を持った脂肪酸代謝物
            ↓
  ロイコトリエンは気道の収縮、慢性の炎症、喘息症状の悪化に関与している重要な化学物質
            ↓

このロイコトリエンが、気道の粘膜にある受容体に作用しないようにするのが「オノン」ということです


 1~2週間で効果が現れます
 副作用に、腹痛・胃部不快感・下痢・嘔吐(子ども)など消化器症状があります。これは、はっきりと原因が分かっていないようですが、薬の溶け方で少量の薬が胃に残ってしまうからではないかと言われてるそうです。この副作用が子どもでは割りとあるらしいです
 大人はカプセル 子どもは粉末 1日2回の服用です
 
onon_cap2[1].jpg onon_ds_1[1].jpg



「アレルギー講演会」“ぜんそく”に負けない!
7月12日に白山地域子育て支援センターで、取手協同病院の太田先生の講演会がありました。


この講演は数年ごとに発行される「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2005」協和企画発行を受けて、これまでの治療方針が大きく変わったことを私たちに伝えてくれる内容でした。
 うちの院長も「ステロイドが第1選択になった」と最近よく話すけれども、その原点がここにあったことを私もやっと知りました
 講演会の話の中で、私が関心を持ったことや、初めて知ったことなどをかいつまんで書きます

喘息のメカニズムにIgEという物質があり、その物質の測定値で喘息の有無を調べていたが・・・
 → 血清総IgEをかえさないアレルギーがある
   (逆にプラスでもアレルギーでない人がいる)
 IgEは年齢とともに上昇するので、この値でアレルギーの経年的変化をみることはしないそう。あくまでも症状を優先してみるらしい。
   このIgEとアレルゲンとの反応で、卵やハウスダストなどのアレルギー度を導いている
喘息患者の気道は、正常な気道と喘息発作時の気道との中間の状態に常に置かれているため、「気道過敏性」である。 → 治っていると勘違いするが、一時的に症状が治まっている状態にある
治療について
 ~病院外で喘息発作を起こしたら~
 ・小発作・中発作
  β2刺激薬の吸入(ベネトリン、メプチン、メプチンエアーなど)
  内服(ブリカニール・ベネトリン・ホクナリン・メプチン・ベロテックなど)
  それと「深呼吸」 (浅い呼吸は二酸化炭素を増やすので深く)
  → 吸入しても収まらない時、内服1時間後でもおさまらないときはへ 
 ※ テオドールの内服は効果出現まで4時間かかり、ホクナリンテープの場合は6時間かかるので選択外。また、何回も吸入することは、β2刺激薬の副作用が多いので好ましくない  病院では1)SpO2(指先の酸素飽和度)を測定
      2)β2刺激薬の吸入 ベネトリン、メプチン+α
      3)ネオフィリン点滴 など
今回の改定で大きく変わったガイドライン 
・吸入ステロイドが第1選択薬となり、副作用の問題からテオドールの優先順位が下がった
 ・オノン、キプレス(ロイコトリエン受容体拮抗薬:先頭参照)を優先的に投与することになった

 → 喘息発作のコントロール 1)ステロイド定時吸入 1日2~4回
               2)抗アレルギー薬内服・・・オノン
 (インタールの定時吸入は順位↓)
 以上です。これまで定番だったテオドールの内服がかなり優先順位が下がり、3歳未満には投与しないようになったそう 今回の学びで一番収穫が大きかったことは、気道の前状態について。こうした状態があるから、喘息は治ったように見せかけてすぐに治るものではないから、長期的な内服コントロールが必要不可欠だということとても勉強になりました薬を飲ませることへの抵抗感はこうして学習して解消していくものだと思いました 喘息は無治療・無症状になったときから5年以上持続すれば
治ったとするそうです(長い年月
 それから、もう少し様子を見れば治るかも・・・と思って、悪化すればするほど、治るのにも時間を要するので、どうぞ早めに受診してくださいとおっしゃってました。私も同感です

 このほど、同じ協和企画から
「喘息予防・管理 ガイドライン2006」が発行されました。小児を含めた大人の治療をまとめたものです。クリニックに、喘息のパンフレットもありますので、どうぞご利用ください。
【2006/07/24 17:21】 | くすり | トラックバック(0) | コメント(0) |
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保健師[amu]のおしゃべりサンカク


村田内科クリニック[茨城県取手市]のホームページ内のブログです。保健師[amu]のちょっと語りたいこと、クリニックの様子などをご案内します。

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Author:amuあむ
[amu]保健師&看護師です。
病院やクリニックのHPは医師の病気説明などがあり、ちょっぴりオカタイ。・・・ということで、くだけた保健師がブログ感覚でソフトなクリニックをお見せしまーす。
クリニックHPは→ http://clinicmurata.com/

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